古い給湯器を交換しないで使い続けると問題はありますか?
現在は富士市に住んでいますが、私の実家は青森で、コロナ騒動が起きる前は年に1度か2度は子どもを連れて帰省していて、実家ではもう20年以上同じ給湯器を使用し続けています。 実家は私が小学生のときに建て替えましたが、その前の家もかなり古くて、給湯器も年代物でしたが、母曰く今まで一度も給湯器が故障したことはなく、当然のことながら交換したこともないとのことでした。 そんな環境で育ってきたこともあり、これまで給湯器を交換するという概念がなかったのですが、先日家の給湯器の調子が悪くなって主人に相談すると、給湯器には寿命があるからそろそろ交換した方が良いかもしれないと言われてしまいました。 今使っている給湯器はまだ8年くらいしか経っていないのですが、このまま使い続けると故障以外に何か不都合なことが起きる可能性があるのでしょうか? |
一般的に給湯器の寿命の目安は10年と言われていて、そのまま使用し続けると重大なトラブルが起きる危険性があります。 ご実家のように、10年を大幅に過ぎても問題なく使用しているご家庭も少なくありませんが、古い給湯器を使い続けていたせいで命を落としたという方もいるのが現実です。 古い給湯器を使用していたことから、一酸化中毒になったという方も少なくありません。一酸化中毒は屋外に設置されている場合でも引き起こす可能性があるとても怖いものです。一酸化中毒は、ガスの不完全燃焼によって引き起こされますが、給湯器の老朽化が大きな要因となります。 さらに、給湯器の老朽化や破損などにより、漏電を引き起こす確率もアップします。通常だと漏電を感知するとブレーカーが落ちて電力が遮断されるので、大事故を引き起こすようなことはないのですが、古い給湯器を使い続けていると、ブレーカーが作動しないことがあり、感電事故を引き起こしてしまう可能性を高めてしまいます。 また、古い給湯器や安全装置がない給湯器を使用していると、ガス漏れが起きやすくなり火災を発生させてしまいこともあります。 実際に、給湯器が原因で発生した火災は、年間で数十件から百件程度もあるという報告もなされています。 したがって、使用して10年以上経っている給湯器は状態をしっかり確認して、不備が見つかれば修理ではなくできるだけ早めに交換することを強くおすすめします。 |